ゲームとコミュニケーションの話

直近だとこれとか
http://togetter.com/li/144177

まあ古来より「なんでもゲーム」「なんでもコミュニケーション」と喝破してしまう人は多くいて「おれ死にてえのかなあ」*1で終わるのが伝統であるというのは既に常識ですが、そ
れはともかく、そこらへんのことについて今のところ頭の中にあることを抜粋。

ここらへんでまず言及されるとしたらいわゆるケータイゲームとモンハンなんだけれども、これを他のビデオゲームと比べるとちょっと話が変わってくると思っていて(その比較自体は悪くないのだが)、本当に「ゲームとコミュニケーション」という視点から切り込むなら比較するべきはオッサンのゴルフであり大学生の麻雀であり中高校生のボーリング(古い。かつての、くらいのニュアンス)であると思っている。
だいたい「ゲームの話」というのは基本的に楽しいものであり、学校の教室で攻略知識を共有したり友人の家で一緒にやったりというのがFC時代を回想して古きよきゲーミングと言われたりもしているわけで、そんなのは楽しいに決まっている。もっと言えば、今現在のニコニコ動画等のゲーム動画は、最新作、スーパープレイだけでなく「どうしようもないゲームをクリアするプレイ(およびTAS,TAP)」であるとか、「どうしようないバランスの格闘ゲームの大会を開きそれを実況する」とかが普通に愉快なコンテンツとして流通しているのであり、「コミュニケーション要素をうまく導入したので良ゲー」と呼んでしまうと味噌も糞も一緒になった話にしかならない。そういう話をする自由はあるけど自分はあんまり歓迎しない(それを"ゲームの話"としてすることは)。


で、麻雀やゴルフと比較して、なおかつビデオゲームとしてのあれこれを語るとしたら「いわゆるCo-opというものは一体何なのか」「それに付随するものとしてのシングルプレイ」といったような視点、そしてさらにそれらが「携帯ゲーム機」の上で機能している、というところを見ていかないとゲームの話にはならないな、と思っている。
自分はpspおよびDS初期中期のソフトのこととなるとまったくわからないし、Xbox、360の出始めた頃の話となるともっとわからないので、そこらへんのゲームにおけるCo-opはどういうものとして存在しどう変遷していったかが語られたらすごくいいなあ、と思っているのだが、あんまりそういう話は見かけないので残念だなあ、くらいに思っている。
さらに言うと、Co-opだけでなくローカルランキングあるいは世界ランキングの表示というのが昨今のゲームには付き物であるし、動画サイトの普及で「スーパープレイ」やTASによる理論上の最高のプレイ、あるいはRTA、さらにさらに凡庸な一般的なプレイといったものに触れやすくなったし、据え置き機なら「リプレイのダウンロード*2」というのも相当メジャーになっているはずなのでそこらへんからのアプローチも欲しい、と思っている。

*1:http://www.poetry.ne.jp/zamboa_ex/tanikawa/6.html

*2:自分が最近プレイしたCoDBO、スパ4といった360のゲームはどちらもそれらの機能が相当充実している