長文失礼しました

「もともとお前の主張なんて聞く気ないし、今後も聞く耳持たないけど、粘着って言われないように礼儀だけしっかり締めとくっぺ」という発想に基づき、コメント欄に書き込んだ最後に付ける。そんなもので納得するのは書いた本人だけ。

悪魔の辞典風に評されたりもするフレーズであるところの「長文失礼しました」なんだけれども、フレーズの受け手からすると、フレーズ使用者の目的や理由が気になるかな、などと思った。
失礼なのはわかるが(正確に言うと、フレーズの使用者が「長文は失礼なものである」と考えてそれを謝っている、ということは、わかる)、それに関する理由や目的が一切明かされていないと、引用文のようにも読めるし、俺が読み取るとするなら

失礼ですが、あなたには失礼なことをやってもよいと私は判断しました。

とか

失礼ですが、長文を書くと私は気持ちいいので知ったことではありません*1。なので書きます。

あるいは

失礼ですが、私はあなたに積極的に失礼なことをして嫌がらせをしたいのです。

なんてのも可能性としてある(たまに見かける)。
あとまあ、そんな*2フレーズを付け加える余裕があるのなら極力短く簡潔に目的と理由を明確にすればいいのにそのコストは払いたくないんだろうな、といったところだろうか。そもそも失礼だと思うなら書くべきでないし、書くなら失礼でなくなるよう努力はすべきだ。そしてなにより、自分の中でしっかりとした目的や理由があり、それをコメントすべき、書くべき、と思って推敲して書いたのならそれは全く失礼ではないし、謙譲語だとしても精々「乱文失礼しました」くらいが妥当なところだろう。
まとめると、読み手側としては長い短いなんてのは大した違いではなく、問題なのは「誰かが私に何かを語りかけている」ことの目的や理由のほうが知りたい、逆に言うと、それがわからないと不安になる、あるいは失礼だと感じる、といったところだろうか。「人に話せないような理由」といった表現とかが浮かぶ。あとコメントや会話のようでいて、一方がテレビに向かって話しかけている*3ような人も結構見受けられるので、ここらへんもっと意識されるようになったらなんぼかいいんではないかな、と思った。

*1:いや、失礼しました、と言っているんだから「知っていて尚やる」なのでタチが悪い

*2:ほとんど何も言っていないに等しい上にフレーズ化しすぎてあらぬ誤解を生みそうな

*3:参考:http://d.hatena.ne.jp/setofuumi/20070624#p1