いわゆるアケコンおよびその改造の話について

基本的にゲームをちゃんとやっていない動画勢であるところの自分がわかる範囲で書いていきます。


  • ときどさんのやつ

ゴシップ要素が強すぎるが「話題になっているもの」ということでリンクだけする
http://chigesoku2.doorblog.jp/archives/40936436.html
まず前提として

    • 「いわゆるマクロは誰も使っていない」

ここ数年の大会シーンでも聞いたことがない(大会ルールで禁止、チェックされているはず)。問題にすらなっていない。

    • 「今回取り上げられたのは↑ボタンの単一入力」(該当の技のコマンドは↑↑KKK

KKKボタンはゲーム側に用意されている同時押し設定である。特にPPPとKKKは家庭用スト4シリーズでは常に存在し、8ボタンのアケコンなら右側の列にデフォルト設定でアサインされている。なお弱弱、中中、強強のワンボタン同時押しもゲーム内設定で可能。

  • パッドについて

スティックでなく方向ボタンで上下左右を入力すること、またそれらを同時に操作することもパッドで可能。*1
また、パッドの強豪プレイヤーは種目、国籍問わずたくさん存在する。

セレクト/backを任意のボタンに指定できる。これにより既存のアケコンでは"配置上"困難だったスト4用のテクニック*2が容易になるというものが存在している。
http://www.hori.jp/products/multi/Fighting_edge/PS3/index.html

    • フルスケコン

詳細は以下
http://japanesemonsters.g.hatena.ne.jp/iPASTIST/20140509
このケースは独自の改造で斜め上入力ボタンを設置していた。大会中にプレイヤー側から物言いがつき、結果としてゲーム側で用意されていない同時押し(複合入力)なのでアウトという裁定となり、その後の使用を禁じられた。が、大会主催者や彼と戦うトッププレイヤーの中にはこれを認めるものも存在する。なおfullscheduleは純正のアケコンでも上位に残れる実力者である。
また http://img.photobucket.com/albums/v496/JDClark/macrostick.jpg といった画像があるが全く無関係なので注意(アメリカのコミュニティで該当の話題が盛り上がった際に出てきた画像ではある)。これを大会で使用した人もいなければ問題になってもいない。

    • Hitbox

レバー部分が上下左右の4ボタンになっているアケコン。既存のコマンド入力の常識にとらわれない入力が可能と話題になった。
http://www.hitboxarcade.com/
http://www.4gamer.net/games/000/G000000/20111225003/
北米ではこのhitboxを使いこなすhitbox-bottunsというプレイヤーがおり、トップレベルの実力がある。今年のEVO2014UMvCでは17位。クリスGに勝ったこともある*3
詳細は省くがhitbox-bottunsで動画を検索すれば彼がアメリカのUMvC大会で実際にhitboxを使ってプレイする様子が見ることができる。

  • まとめ

だいたいこういった流れの中に「↑ボタン」の是非の問題があるといえます。今回挙げた例では「斜め入力は複合入力なので主催者判断で禁止になることもある」程度に留まっているので、現段階で単一入力が禁止、警告された例はありませんし、「理屈の上で可能な操作」はパッドで全てできることになっています。そういった前提の上でルールが整備されていけばよいと感じます。

余談として、水泳のレーザーレーサー、F1のホンダのエンジン、卓球のラバー後加工の問題*4などがプレイヤーと機械、道具の関係として似ていると感じました。ゲームとしてはPCゲームの多機能マウス、あとは太鼓の達人のマイバチ自作が普及していること*5なんかが挙げられるでしょう。

*1:複合入力の挙動はいろいろあり悪用できるケースももちろんある。MvC3ではこの複合入力で表裏同時ガードができたが、後に修正された(要出展)

*2:いわゆる辻式。「完璧なタイミングで弱ボタンを押す」場合にセレクト/backをずらして押すと2度押したことになり安定する。詳細は http://www20.atwiki.jp/ssf4/pages/167.html

*3:https://twitter.com/shirauzutaisa/status/439687825223467008

*4:日本のトッププレイヤーが告発したことが話題に

*5:太鼓の達人 マイバチ で検索