あんまりフレーズ化してもなんなので詳しく書いておくと

風の息づかいを感じていれば」というのは馬鹿にされているが、消費者金融の「バランスを大切に!」の例を引くまでもなく世の中そんなもんでありwebは外見が9割。

の「バランスを大切に!」の例というのはすなわち

  • 消費者金融と庶民との関係において、「バランスがとれている」「マナーがなっている」状態というのは、基本的に「お世話にならない」「接点がない」という状態*1
  • が、その「回答」は絶対に言わない。
    • にも関わらず、「バランスを大切に」「マナーを大事に」とは言う。
  • 転じて、"ダメ出しはするが解決方法を一切明かさない"という言説
    • ここは読み取り方によっては「何にでも答えがあるわけじゃない。ガキはなんにでも答えがあると思っていやがる」的なカウンターも出てきたりするんだけれども
      • でもやっぱ赤の他人に「ちょっとバランス悪いね(バランスいいのがどういう状態か知らないけど)」とか、「なんかちょっとダメなんだよねー」とか「ジオンの魂がないな」とか「シャッキリポン」とかいってダメ出しするのはあんまりお行儀のいいものとはいえないよね。

や、そこメインではなかったか。

  • バランスのとりようがない
    • 「どっちにすべきか」「どっちがいいか」とかが議題の時に「バランスが〜」というのは割と滑稽。「AとBのうち、Aの〜〜に関するバランスが悪いのでBのほうがよい」レベルまで詳しく言った場合にようやく「バランス」という文字列が出てくるくらいのはず(この括弧内発言を”バランスが大切”とショートカットするセンスもあるっちゃあるだろうが…)。
  • バランス大切なのは自明すぎる
    • 「おいしいカフェオレは何対何で混ぜればよいか」とかいう記事に「バランスが大切」などという人は、たぶんいない。逆にこの場合「ブラックでもおいしい」「砂糖食え」といったバランスを考慮しない方がアイデアとしては新鮮。いや、砂糖食えは斬新すぎた。
  • 問題、議題としてどうでもいい
    • 「バランスが大切だね」「人それぞれだね」「人間(男/女)ってそんなもんだね」なんてコメントで終わるような話は結構どうでもいいもの。まあ、そういう会話も大切なもんであるが、ネットの不特定多数ではなく親友とか家族とか職場の同僚とやるべき。

といった感じで用いられるものを指している事が多い。俺の用法では。

*1:中小企業ならその限りではないだろうが、テレビCMをボケっと見ている層、ということで。