愛憎半ば

「読んでいて、何らかの感情を起こさせてくれる書き手」というのはいるもので、それは「好みの文章」と言ってしまうと少しざっくばらんに過ぎる。
そういう文章(書き手)というのは、読み手にとって気にしている事柄が共通していたり、視点の置き方が似通っていたり、境遇や嗜好が似ているからこそ気になるわけで、そういった共通点を前提にした上で、特定のある事柄に対しての意見、感じ方が合っていればプラス方向に、ずれていればマイナス方向に激しく針が振れるということだろう。愛憎半ばするというか。
なので、ぱっと見「こいつはこれこれを好むようだ」「こいつはこれこれを嫌うようだ」といった部分があったとしても、その裏にはそれとは逆の感情があって然るべき、と思っておいた方が良い。のだろうか。ツンデレもいいけど逆もあるよね的な。


もう少し話を広げると、「何かしらの感情」を抱いたとして、それを外部*1に吐き出し、レスポンスをもらうことによって「解決した」と思ってしまうのは対症療法もいいところで全く解決になっていないといえるだろう。そういった「己が抱いた感情」というのは基本的に自分自身で引き受けて解決するべきで、百歩譲ってもそれは「感情を抱かせた書き手」との一対一関係において解決されるべきだろう*2。まあ「解決する」ことがいつでもベターな選択肢とは限らないんだけれども。

追記:もうちょっとだけ広げると、己→一対一関係→「誰か」と3つに分けてしまうのもダメで、「一対一関係」と「誰か」の間に「身の回り、生活圏」(あるいは厳密な意味での「現実」「社会」と言ってもいい)というカテゴリが入るはずなんだけどそれがあんまり意識されないよねwebでは、といった感じのことをたまに思う。

*1:それこそはてブとか匿名掲示板とかにいる「誰か」

*2:これひょっとすると順序逆かもしれないが俺は自分自身で解決しがちなのでこうした

身の回り、生活圏

という部分で思い浮かんだので書いてしまうと、わかりやすく言ってしまえば2chのニュース系が大好きな人の持っている生活感の無さ、みたいな話で、「外国人いるけど治安とか雇用とかどうなの」「自衛隊基地からの騒音どうすんべ」「子供行かせる学校って今どうなってんの」「産業やべぇんじゃねぇの」というのが生活圏の話題になってるのに、web見てみると「韓国氏ね」だの「軍事がどうこう」だの「日教組が!日教組が!」だの「日本オワタ」だのしか言ってねぇししかも関東あたりの不自由なさそうでトピックの事柄に全く影響受けてなさそうな地域の学生が何色だかわかんねぇけどハイスクールだかキャンパスライフの片手間に「これはひどい」とか一行コメントしてるようなのしかねぇよ、みたいな。そんな興味あるなら調べて利益になる情報取ってこいよwebじゃなくて現場で。長い。あと妄想しすぎ*1

*1:実際そういう人はいるんだけど

はしごたんさんの

コメントを見てしまったのでもう少し書くと、この話をガンガン前に進めていくとはしごたんさんの書いていること(というかやっていることというかブログそのものというか)だとか、あと断片部でいくらか書いてる「人間/情報」カテゴリの話になっていくんだろうなあ、とは思った。ここを詰められればいいのになあとは思う。ただまあここは俺の中でもまだアウトプットできないと思ったのでぐだぐだ書くだけに終わってしまったんだけれども。というかだいおーいかさんのリアルの件もそんなような感じで流してるな。ううん。ちょっと書くことの作法としてどうなんだこれはとか思った。何を書いているのか。