http://blog.goo.ne.jp/re-onox/e/732bd2dd606a660f6f9338d87668a9f3
を読んでいて、(ネトゲIRCなんかで)顔文字Vip語w連打を見るのが日常の俺は苦笑いをするしかなかったのだが、今日(も)w連打を見ていて少し考えた。
なんというか、文末にwとかをとりあえずくっつけるというのは敵意の無さの表現になるとかネタっぽくなるとかの効用があるんだけれども、それとは別に「1ストロークで打てる」と「数で判別できる」という理由があるんじゃねぇかなぁ、とか思った。

いわゆる「ワロタ」というレスをする、というのはネットでのコミュニケーションにおいては良い事だと思っている。ネットでは生身が無く、肉体同士が対面しているという基本的な足場がない。なので、とりあえず「私はあなたの発言に好意的に反応しましたよ」という記号的なものは必要と思う。その点を突き詰めていくと、「タイプした量」でデジタルに把握でき、しかも一単位一文字なので打ちやすいw連打というのは結構合理的な表現手段なのではないか。「デジタルに処理したい!」という欲求があるとするならば、の話だけれど。

さらにそこから広げると、俺も時折「ワロタ」という意味で珍妙な表現(残念ながら具体例が思い浮かばない)をしてみたり、「うはははは(筒井康隆風)」みたいな表現をするが、それは「反応しましたよ」の度合いについて、デジタルではなくアナログな調整の仕方をしていると思った。そういったアナログな調整というのが俺にとって楽しいのだけれども、「わかりやすさ」という点ではマイナスな面もあるかな、と思ったりすることはある(特にネトゲ内だとそういうのは少数派なので)。

あと俺が文章を読んでいて思うのは、「反応しましたよ」のデフォルトが「ワロタ」や「w」ではない人、ようするにあまりそういった表現を多用しない人が、「笑った」「ウケた」と素朴に表現した時に強い意味を読み取ったりするし、そういった読み取りが楽しかったりする。だがこれはその人の(笑やwを使わないという)「通常」を知っているのが前提となるので、その点敷居が高いとは思う。

それと今思いついたが、2chでよくある「○○吹いた」のバリエーションというのはかなりアナログな感じがする。「吹いた」というテンプレがあるので「○○」の部分をアナログにイジって遊べる、といったような心理だろうか。