造語の作法

http://d.hatena.ne.jp/next49/20100110/p1
が面白かった。
抜粋すると

自作用語を使うときに注意すべき点

* ルール1:必ず定義してから自作用語を用いる(定義なしでは使わない)
* ルール2:自分が述べたい概念や事象を表す言葉が既にあるのならば、それを使い、新たに定義しない
* ルール3:既に別の概念や事象を表す言葉はできる限り避ける
* ルール4:自分が伝えたい概念や事象を用語から簡単にイメージできるようにする
* ルール5:カタカナ表記はさける

ということで、自分が勝手に言葉を捏造する時*1考えていることを当てはめてみる

  • ルール1:必ず定義してから自作用語を用いる(定義なしでは使わない)

必ずしも定義は必要ないが、ルール2、3に抵触しないよう気をつける。後付、訂正、解説などはどんどんやる。

  • ルール2:自分が述べたい概念や事象を表す言葉が既にあるのならば、それを使い、新たに定義しない

なるべくそのようにしている。

  • ルール3:既に別の概念や事象を表す言葉はできる限り避ける

なるべくそのようにしている。

  • ルール4:自分が伝えたい概念や事象を用語から簡単にイメージできるようにする

イメージでればよいが、ルール2、3が優先される。

  • ルール5:カタカナ表記はさける

自分の場合、ルール2、3を優先すると自然と避けるようになった。


と、こうして考えてみると、ルール2と3だけを気にしているとわかった。大抵の言葉は、仕事であったり学問であったり商売であったりできちんとした使われ方をされているし、そうでなくとも矜持や思い入れを持って特定の言葉を使っている人は多いので、なるべくそういったところに迷惑のかからないところで造語で遊びましょう、といった感じだろうか。
造語というのは濫用(乱用)されてわけわかんなくなることが多いが、個人的な感覚、感情、あるいは思い込みを言葉や文章にすることは書いても読んでも楽しいし、「こういうものをこう名付けてみたんだけどどうだろう」「それは○○と言うより××と言うべきでは」みたいなやり取りから愉快な考えにいたることも何度か経験しているので、こういった作法がうっすら意識されつつ造語遊びがされていくといいなと思った。

*1:もしくは他人の造語をながめながら